【Millennia】開発者日記|ドメインと文化

こんにちは。

年内最後となる開発者日記が公開されました。

第7回目となる今回は「ドメインと文化」について語られています。

ドメインについてはこれまでの開発者日記でも断片的に登場していましたが、今回改めて説明されることになります。


※素人の意訳ですので詳細は原文をご確認下さい。

Paradox Interactive Forums

Hello, everyone! Welcome to the next Developer Diary for Mi…

開発者日記

こんにちは皆さん!最新の開発者日記にようこそ!C Prompt GamesのIan Fischerです。今日はドメインと文化について説明します。

ドメイン(Domains

Millenniaをフォローしている人なら、このゲームのデザインしているテーマがプレイヤーの創造性であることをご存じでしょう。私たちは「もし私がその場にいたらこうするだろう」という視点から歴史を扱えることにとても興奮しています。

それを裏付けるために、固定ボーナスを持つ事前に定義された国家などの要素は非常に少なくなっています。その代わりに、プレイヤーが自分の「キャラクター」をどのように歴史と調和させるかを考えるデザインになっています。私たちは、プレイヤーがゲーム中に自分の国を定義するためのツールを提供するシステム、つまり歴史が進む方向に応じてどのように成長させるかを決定できるゲームデザインを目指しています。

ドメインとは、それらのシステムの一部です。

ドメインには政府、探検、戦闘、工学、外交、芸術の6つがあります。石器時代の初めに「政府」ドメインは全ての国家で有効になります。残りのドメインは、国家がそれらに出会った時点で有効になります。例えば野蛮人(バーバリアン)に遭遇して戦闘になれば「戦闘」ドメインが、見張り台を建設すれば「探検」ドメインが有効になります。部族キャンプに遭遇すれば「工学」に関するものを発見できるかもしれません(その他も同様です)。通常は、全てのドメインは第3時代の終わりまでに有効になります。

各ドメインは、それに関連するドメインパワーを提供します。これはドメインに関係するアクションを実行するためのツールです。それぞれの範囲は広く、例えば戦闘ドメインには準備、物資の備蓄、リーダーの訓練、士気などのドメインパワーが含まれています。

全てのドメインには「標準」のドメイン権限があります。例えば全ての国家は「探検」のドメインパワーがあり、それを使用して斥候を生産することができます。追加されるドメインパワーは時間の経過とともに利用可能になります。歴史が進む時代によって異なるドメインパワーを入手することができます。例えば「記念碑の時代」(仮想時代)に進むと、「王の時代」では入手できない独特のドメインパワーを入手できます。特定の国家精神もドメインパワーを有効にできるため、異なるタイムラインや異なる決定が、異なる能力を生み出すでしょう。

ドメインパワーは、その種類のドメイン経験値(XP)によって強化されます。斥候を生産する探索ドメインパワーには、ある程度の探索経験値が必要です。

経験値は様々な方法で獲得できます。前述したように部族キャンプなどの報酬や、戦闘に参加することで得られる戦闘経験値などからも一部を獲得できます。

首都の建物もドメイン経験値を供給します。タウンセンターは政府経験値、兵舎は戦闘経験値、マーケットスクエアは外交経験値を生成します。ただし、特定のドメインに投資して大量の経験値を獲得するには、改善によって経済の一部を特定の方向に向ける必要があります。例えば鉱山や製鉄所を建設して鋳物を武器鍛冶屋に送れば、生産された武器が戦闘経験値を供給します。

この仕組みの目的は、国家が自分の戦略や特性に合った行動を取れるようにすることです。例えばたくさんのマーケットスクエアや大広間を建設し、多くの使者を送り、お茶のような貿易品を得るための改善を施した場合、外交経験値がたくさん溜まり、それによってより多くの外交ドメインパワーを使用することができます。自国は外交行動の活用で特徴付けられ、停戦や貿易、同盟が増えるかもしれません。

もし多くのワークショップを建設し、鉱山や鍛冶場がツール製作者などの改善を提供している場合、国家の特徴は工学ドメインパワーを通じて現れるでしょう。その場合、多くの前哨基地や改善、レベルの高い町を持つことができるかもしれません。

これは、国家が「行動することによってそれをより表現できるようにする」手助けをしています。もし隣国がゲームの最初から戦い続け、各首都に兵舎があり、武器製造に特化した広範囲の物流チェーンを持っている場合、その国は外交や芸術に強いとは考えられないでしょう。彼らは、彼らよりも戦力が低い国家よりも、より多くの戦闘ドメインパワーを使用できるようになります。

ドメインと国民精神(Domains and National Spirits)

関連する要素について少し触れると、国民精神は特定のドメインと関連付けられています。

国民精神を選択すると、ドメインの収入の一部が得られます(例えば工学ドメインの国家精神を選択すると、各ターンに工学ドメイン経験値が得られます)。また、国民精神はそのドメインでコストが発生します。さらに国民精神によってアンロックされるドメインパワーには同じドメインでコストが発生します(また、国民精神からの独自の改善や首都建造物は、通常よりも多くのドメインを獲得する方法を提供することがよくあります)。

全体的に言えば、領域ポイントをめぐる競争があり、これらの様々な要素をどのように使用するかを考える余地があるでしょう。

文化(Culture)

文化はとても楽しいです……。仕組み的には、文化を「スーパードメイン」と考えることができます。しかしテーマ的には、文化は歴史上の大きな出来事、大きな転換点の背後にある力です。

他のドメインと同様に、ゲーム内での行動から文化を獲得できます。コロッセオのような首都の建物を建設したり、ワインの商品ラインを設置したり、アーティストを配置したり、支配的な宗教をコントロールしたりすることで、より多くの文化が生成されます。

他のドメインとは異なり、様々なコストがかかるドメインパワーは存在せず、余裕がある時にいつでもパワーを使用することはできません。代わりに生成した文化によって文化メーターが満たされ、十分な量が集まると、利用可能な文化パワーから選択することができます。

文化パワーはドメインごとに配置されています。最初に戦闘経験値を得ると戦闘ドメインが開放され、戦闘ドメインの文化パワーが使用可能になります。他のドメインと同様に、進む時代や採用する国家精神によって、異なる文化パワーが使用可能になるます。

全ての文化パワーは「大きな」ものです。宗教の創設、政府の変革、十字軍の招集、軍隊の結成、現在の研究を進めることなど、全て文化パワーの例です。多くのプレイヤーはゲームを進める中で文化パワーの使用方法を考えていますが、文化パワーが真に発揮されるのは、その計画が思わぬ方向に進んだ時です。他のドメインパワーよりも影響が大きく、柔軟性が高いため、強力なワイルドカードとして機能し、思いがけないピンチから脱出することができるかもしれません。

文化システムは文化的な動きをモデル化することを意図しています。これは「時代精神」と見なされるようなものであり、より具体的な産業の直接的な産物ではなく、特定の歴史的な時点での国家の「ムード」と言えるものです。1800年代の北米西部の入植促進、ゲルマン鉄器時代以降の襲撃の増加、印刷機の発明によって引き起こされた急速な技術進歩など、歴史的な出来事を考えてみて下さい。

したがって、ドメインと文化の違いは、文化が国家の規模に関係しているということです。人口が少なく、国家間の距離も短い小さな国家は、結束を維持することが容易です。一方で、人口が多く、広い範囲をカバーする必要がある大規模な国家は、結束を保つために規模に見合った文化が必要です。もし国家がより多くの地域を持っている場合、生成される文化の一部をそれらを結束させるために消費することになり、文化パワーを使用できる頻度は(おそらく)少なくなるでしょう。

ありがとう!

ドメインと文化はMillenniaの2つの重要なシステムです。おそらく、その潜在的な可能性の一部を想像して頂けたことでしょう。これらは探求すべき多くの興味深い戦略を提供し、強力なリプレイ性を提供します。この概要を楽しんで頂けたなら幸いです。また、実際に試して試して頂ける日(もうすぐ!)を楽しみにしています。

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